令和8年6月4日
はじめに
タマネギの茎が5月に倒れ(収穫サイン、例年6月)、5/7には上田市が全国最高気温(30.4°C)を記録しました。近年は雑草の成長スピードが速く、丈も以前より長くなっています。気候変動の影響と思われます。
そういえば、5年前にスーパーでは3000円程度で収まっていた買い物が、今では4000円以上かかるようになりました。2022年のロシアによるウクライナ侵攻に続いて、今年2月にはアメリカとイスラエルによるイラン攻撃が開始され、円安の進行、原油確保の不安定化等により、日本の物価はそのたびに上昇を続けています。
世界では異常気象、地域紛争が…、私たちの目の前では高校再編が…。いずれも影響力が大きく、世界、国家、学校等各レベルで適切に対応する必要があると考えます。
1 同窓会意見交換会 テーマは「岩村田高校と高校再編」
同窓会報に掲載のとおり、例年、総会後に開催されていました「講演会」を今年は「意見交換会」として「岩村田高校と高校再編」をテーマに実施されることになりました。講演会にふさわしい候補は他にもありましたが、小諸義塾高校が4月に開校し、佐久新校が3年後に開校予定であるタイミングを考慮していただき、意見交換会を開催できることになりました。「岩村田高校を発展させる会」が報告・発表を行い、現状理解、影響予測、発展的対応について参加者と意見交換する予定です。6/20(土)岩高大講義室で開催されます。説明は池田が行いますので、委員の皆さんも必要に応じてご発言ご協力ください。
今回の企画は何か結論を得るものではなく、高校再編によって起こりうる変化に、同窓会が母校を発展させるためにどのようなことができるかを模索する機会ととらえています。
2 高校再編進捗状況
今年度に入ってから新たに決定された内容はありませんので、小諸義塾高校と佐久新校の状況をお伝えします。
◎小諸義塾高校
前号記載どおり、現在は全学年が普通科と音楽科は東雲キャンパス(旧小諸高校)、商業科は田町キャンパス(旧小諸商業高校)に分かれて学校生活を送っています。クラブ活動は各クラブの実情に応じて場所や時間を調整しています。例えば、野球班は旧小諸商業高校野球グラウンドへ徒歩やマイクロバスで移動して練習しています。
進路指導についても、大学・短大・専門学校・企業等の担当者は両キャンパスを訪問して情報提供しています。指定校推薦書類等重要書類は田町キャンパスへ送られています。
小諸義塾高校開校後は両キャンパス共に上下履きの区別がなくなり、下足のまま校舎へ入ることができます。田町キャンパスへの引っ越しは夏季休業中に行われます。8月下旬からは全校生徒が田町キャンパスで生活することになります。
◎佐久新校
現在、野沢北高校は普通科4クラス160名、理数科1クラス40名募集です。野沢南高校は全日制普通科4クラス160名、定時制普通科1クラス40名募集です。
佐久新校は野沢北高校校地を使用することになっています。校舎建設工事は発掘調査、資材確保等に時間を要しており、小諸義塾高校同様に予定より遅れています。2029年4月の開校に向けて今年度中に校名決定作業が進められると推測されます。
3 今春の高校入試分析
第2通学区(東信地区)を中心に今春入試における主な変化を分析します。
(1)小諸義塾高校開校の影響
前期選抜では普通科2.27倍(県下トップ)、商業科1.47倍、音楽科0.89倍でした。一方後期選抜では普通科1.10倍、商業科1.02倍、音楽科0.32倍でした。普通科前期選抜では募集人員60名に対して出願136名で76名オーバーでした。前年なら合格できた受験生が大勢不合格になり、上
位合格者(15名程度)の学力は例年より高くなったと思われます。この層は岩村田高校合格層と重なり、後期選抜上位合格層と併せて小諸義塾高校の学習において中核を形成し、3年後の進路実績に反映される可能性があると考えられます。結果的には岩村田高校から流出した形になります。
ここまでは入学時点での推測です。入学時の学力と3年後の進路実績が比例曲線を描かず、実績が予想を下回ることは多くの高校で見られます。過去の例では、昭和49年度入試から始められた12通学区制です。上小地区が旧第5通学区、南北佐久郡・小諸市・佐久市は旧第6通学になりました。第6通学区から上田高校へ進学できなくなり、その受験生は主に野沢北高校へ進学し、余波が玉突き現象のように岩村田高校、野沢南高校、小諸高校へと広がっていきました。各校が以前より高い学力層を受け入れたにもかかわらず、3年後の進学実績は期待に添えない結果になりました。さらに、広域から優秀な生徒が集まっていた長野高校、松本深志高校をはじめとする各地域の中核校も軒並み進学実績を下げることになりました。長野県は学力平準化により全国から後れを取り、その後、隣接通学区%条項時代等を経て今日の4通学区制へと変遷してきました。学力には各校の伝統が有形無形に影響していることがうかがえます。
(2)高校授業料無償化の影響
| 地 区 | 定数割れ率(普通科) | 定数割れ率(全科) |
| 北 信 | 63% | 70% |
| 東 信 | 40% | 43% |
| 中 信 | 73% | 78% |
| 南 信 | 71% | 63% |
| 全 県 | 63% | 64% |
(R.8.3.19 第2回委員会資料より抜粋)
長野地区では、長野日大高校、文化学園長野高校、長野俊英高校の受験生が増加し、クラス
増で対応した学校も見られました。松本地区でも松商学園高校をはじめ私立高校が入学者を増
加させた結果、県内最高の定数割れ率となりました。一方、東信地区の私立高校は、受験生増
加に伴うクラス増は行いませんでした。その結果、県内で最低の定数割れ率となり、影響は他
地区より小さなものでした。岩高も例年並みの入試結果でした。
おわりに
授業料無償化で私立高校進学者が増加した理由は何でしょうか?高等学校の魅力については6/20(土)の意見交換会で取り上げたいと考えています。 (今回の文責は池田です)